いよいよ5月25日(日本時間26日)、米・フロリダ州にてWBO世界S・フェザー級タイトルマッチが開催されます。
王者伊藤雅雪がランキング9位の挑戦者ジャメル・ヘリングを相手に2度目の防衛戦を行う。
2018年7月に敵地でクリストファー・ディアスを下し、見事初戴冠を果たした伊藤雅雪。
年末の初の防衛戦を鮮烈なTKOでクリアし今回は再び米国での一戦となる。
相手のジャメル・ヘリングは戦績19勝2敗のサウスポー。2012年ロンドン五輪代表も経験している元アマエリートである。
かねてよりWBC王者ミゲル・ベルチェルトとの統一戦や、ライト級王者ワシル・ロマチェンコへの挑戦希望を口にしている伊藤雅雪。
今回も敵地での防衛戦ということで、いい勝ち方をして次戦以降のビッグマッチへの足掛かりとできるかに注目が集まっております。
また、WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋ジム)が14日(日本時間15日)、スコットランド・グラスゴーで18日(同19日)に行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝は井上選手が圧倒的勝利という感じで盛り上がりました。
ぜひぜひ、この伊藤選手の防衛戦も劣らず注目していきたい!
さて、このWBO世界S・フェザー級タイトルマッチは一体、どっちが勝つのでしょうか?
伊藤雅雪VSジャメル・ヘリングの試合、どっちが勝つ?
あるボクシングサイトの予想は、
伊藤雅雪:77%
ヘリング:18%
引き分け:4%
圧倒的に伊藤選手が有利の予想です。
予想は、伊藤選手の勢いと力強さがヘリングのアマチュア仕込みのテクニックを上回ると予想します。
亡くなった娘さんのエピソードもあり、この試合にかける思いは相当強いと思いますが、ライト級から階級を最近下げてきたヘリングには減量もストレスでしょうし、世界のトップクラスに勝利した経験もないからです。
あとは、ヘリングが今回のタイトル戦のホームでもある開催地のファンの力をどれだけ自分の力に変えられるか?
万が一、圧倒的な力で伊藤選手がねじ伏せると、今後伊藤選手はファンが増えて今後、アメリカを主戦場としてより戦いやすい環境を手にいれるかもしれません。
伊藤雅雪VSジャメル・ヘリングの試合内容を両者の強さから予想!
伊藤選手の強さと言えば、王座になった試合と防衛戦で見せた前に出る接近戦もそうですが、
やはり、カウンターではないでしょうか?
カウンターからの連打もなかなか見応えがあります、見ていてとても気持ちがいいレベルです。
しかも、一発一発のパンチに体重がしっかりと乗っている印象で、ほぼノーモーションからのアッパーカットは、かなり脅威だと思われます。
伊藤選手のパンチ力を証明したのが、世界タイトルを獲得した試合ではないでしょうか?
対戦相手で無敗(23戦全勝15KO)のクリストファー・ディアスの顔面が尋常でない腫れ方をしていました。
今回は、どんな戦い方をするのか?そんな視点で見ても楽しみですね!
一方で対戦相手のヘリングはどうでしょうか?
ヘリング選手は、インパクトがない試合をすることが多く、33歳という年齢もあるのか、火力、思い切りの良さに欠ける部分があります。
逆に言うと、安定感があり、手堅いボクシングをする印象でそこに強さに秘訣があるのではないでしょうか?
どんな相手にもファイトスタイルを変えず、自分のボクシングを貫く、そんな印象です。
サウスポーで身長は178センチとかなり高い。
リーチも同じでガードを固めると上半身まですっぽりと隠れてしまう長い腕を振り回してロングレンジで戦うのが得意な選手。
長い間合いからワンツーを放ち、いきなりの右フックを放ったりするけっこう奇抜な面も持ち合わせる。
相手のパンチはしっかりとガードして打ち終わりに右ストレートを狙うなどあくまで間合いをキープしたがる。とても手堅い。
反面、接近戦になると長いリーチが邪魔なのか出せるパンチが一気に減って手数がめっきり減ってしまう。
そんな弱い面もある。
そんな2人の試合展開は、伊藤選手がヘリング選手のスキルに押されることは少ないのではないでしょうか?
手堅く守ろうとするヘリング選手に対して、伊藤選手はガンガン接近して、重いパンチでガードを崩し、ノーモーションのアッパーカットでダウン。
と行きたいところですが難点が一つ。
その難点が挑戦者のジャメル・ヘリングは
『身長178cm、リーチ178cmの長身サウスポー』
と言うところ。
実は、接近戦に持っていくのも至難の技になりそうです。
万が一、接近戦でヘリング選手の守りが堅く接近戦が困難になれば、伊藤選手は距離を置いてカウンターを狙う戦い方に切り替える。こうなると、長いラウンドになる可能性もありそうですね。
そんな展開も予想されますが、どちらかと言うと前者の内容で伊藤選手のKO勝利!を予想します!!
あとがき
この記事を書いているだけでもワクワクしてきました。
個人的には、5月はモンスターこと井上尚弥選手、そして伊藤選手と2週続けて試合が楽しめるのが嬉しくて仕方ありません!
2試合とも、嬉しい結果を期待しましょう!